NTT(9432)|“相場の中心”ではない。だが、次の中核候補を静かに拾うなら——(分析基準日:2026年2月22日)

日本株

2026/2/20の東証全市場・売買代金ランキングでNTTは36位、売買代金は約387億円、株価は151円水準。
この2年は横ばい基調で、いま「主役」ではない。
それでも——“いまは注目されていない大型コア資産”が、いつ再評価されるか。ここを見極めてみる。


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導入|“静かな36位”に、あえて張る理由はあるか?

NTTは通信のディフェンシブに見えつつ、実態は (1) 国内通信の巨大キャッシュエンジン と (2) 法人・データセンター/ネットワーク・グローバル を抱える「インフラ×IT複合体」。
時価総額は約13.7兆円、予想PERは約12.8倍、予想配当利回りは約3.5%と、“高成長期待”というより“耐久資産の価格”で取引されている状態です。 

いまの温度感はこうです。

  • 期待:金利環境が読みにくい局面での「配当×自社株買い×底堅いCF」
  • 不安:成長ストーリー(IOWN/データセンター/法人DX)が株価のトリガーになるほど見えていない
  • 問い“横ばい=終わった株”なのか、“横ばい=仕込み場”なのか?
    次に市場が反応するのは、業績の加速か、株主還元の上振れか、構造改革の進捗か。
moomoo証券【WEB】

直近の株価と需給動向

① 現在株価(直近終値ベース)

  • 151.0円(2026/2/20)

直近5年間の週足チャートを示します。

「売り枯れ買い枯れリバーサルシグナルv1.0」と独自のブレイクアウト・インジケーター「Range Breakout(株式用)」を乗せて、BUYとSELLシグナルを描出しています。

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② 騰落率(短期の温度)

  • 1週間:-2.3%
  • 1ヶ月:-5.7%
  • 3ヶ月:-1.0%
  • 1年(概算・終値比較):+3.4%(2025/2/20 終値146.0円 → 2026/2/20 151.0円) 
  • この2年は横ばい基調で、いま「主役」ではない感じ。

③ 出来高・売買代金からの解釈

  • 売買代金36位は「資金が集中している」状態ではない(=相場の中心ではない)。
  • ただし、短期騰落が弱い中でも価格が崩れにくいなら、長期資金の受け皿としての地力(配当・自己株)が効いている可能性あり。

この章のポイント

  • NTTは“熱狂相場”の銘柄ではなく、再評価待ちの大型コアとして観察する局面。
  • 短期では弱含みでも、1年で見ると大きく崩れていない(レンジの中での需給循環)。

過去5年の業績推移|数字は物語を語っているか

ここが本質です。「売上は伸びたが、利益は波がある」。この“利益の波”こそ、市場が疑うポイント。

5年推移(3月期)

年度営業収益営業利益営業利益率EPS
2021/0311兆9439億1兆6713億13.99%9.93円
2022/0312兆1564億1兆7685億14.55%13.17円
2023/0313兆1361億1兆8289億13.92%13.92円
2024/0313兆3745億1兆9229億14.38%15.09円
2025/0313兆7047億1兆6495億12.04%11.96円

出典:IRBANK(EDINET等の開示データを集計) 

成長の「質」

  • 売上は右肩上がり(規模は拡大
  • 一方で2025/03は営業利益・EPSが低下(利益率が落ちた局面) 

市場が再評価し始める条件(明示)

  • 利益率が12%台→再び14%近辺へ戻る兆候
  • もしくは、利益が伸びないなら株主還元の上振れ(自社株買い/増配)でバリュエーションが切り上がる兆候

この章のポイント

  • 「成長していない」ではなく、利益の説明が難しい年があるのが株価停滞の核。
  • 再評価トリガーは、利益率の再上昇還元の強化

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財務とキャッシュフロー|“耐久力”の中身

① バランスシートの骨格(2025/03 連結)

  • 総資産:30.06兆円
  • 親会社帰属持分(株主資本):10.22兆円
  • 有利子負債:11.17兆円
  • 現金等:1.00兆円
  • 株主資本比率:34.0%

② キャッシュフロー(通期・2025/03)

  • 営業CF:2.36兆円
  • 投資CF:-2.00兆円
  • 財務CF:-0.34兆円
  • フリーCF:0.36兆円

解釈は、

  • 営業CFが太い=事業の基礎体力は強い
  • 投資CFのマイナスが大きい=成長/維持のための投資負担が重い
  • フリーCFは十分とは言いづらい年もある=「高還元の持続性」を市場が慎重に見る理由 

この章のポイント

  • NTTは倒れにくいが、投資負担が株価の天井になり得る。
  • “耐久力”はある。次は投資が利益につながる証明が要る。

事業セグメント分析|どこで稼ぎ、どこに賭けているか

NTTはセグメントが多層。市場が評価しやすいのは「安定キャッシュ」、評価しにくいのは「将来の芽」です。

  • 主要セグメントの売上・利益の構成と推移は開示ベースで確認可能(IRBANKのセグメント集計) 

市場が評価している部分

  • 国内通信・インフラ(安定)
  • 法人向け(ネットワーク/IT)の収益化が見えれば評価しやすい

まだ評価されにくい“将来の芽”

  • 次世代ネットワーク(IOWN等)の“収益化タイムライン”
  • データセンター/AI需要の取り込みが利益率にどう効くか

この章のポイント

  • いまは「芽」より「幹(安定CF)」が主評価。
  • 株価を動かすには、芽が利益として見える必要がある。

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ちょっと、コーヒーブレイク☕️

乾燥しがちな冬場。

乾燥肌に、全身に、なめらかに塗れるボディクリームです。

敏感肌にも大丈夫とのこと。

お風呂上がりに毎日使っています。

競合比較|“通信株”の中でどこが違う?

  • KDDI:国内通信の安定+非通信(金融/決済等)で評価されやすい
  • ソフトバンク(通信):通信+投資家に分かりやすい成長ストーリーが出ると強い
  • 楽天G:通信投資負担が重く、収益性で見劣りしやすい

NTTが選ばれる局面は、「高成長」ではなく、“不透明な相場で資金を待避させる先”になったとき。

この章のポイント

  • NTTは“通信の中の成長株”ではなく、巨大インフラの再評価株として見るのが筋。

成長ドライバーと時代背景

  • 生成AI普及で、ネットワーク/データセンター/セキュリティの需要は構造的に増えやすい
  • ただし市場が欲しいのは「需要」ではなく、NTTの利益率が上がる絵
  • 投資局面が続くなら、株価はレンジになりやすい(投資=短期利益を削るため)

この章のポイント

  • ドライバーは存在するが、株価は“利益の出方”を見て動く。

バリュエーション評価|期待はどこまで織り込まれたか

  • 時価総額:約13.7兆円
  • 予想PER:12.79倍
  • PBR:1.3倍
  • 予想配当利回り:3.51%

EV/EBITDA(概算)

  • EV ≒ 時価総額13.673兆 + 有利子負債11.171兆 − 現金等1.001兆 ≒ 23.84兆円
  • EBITDA ≒ 営業利益1.649兆 + 減価償却費1.722兆 ≒ 3.37兆円
  • よって EV/EBITDA ≒ 約7.1倍(概算)

解釈

  • “割安放置”というより、妥当レンジで寝ている
  • 上に抜けるには、(a) EPSの再加速 か (b) 還元強化 か (c) 新成長の収益化が要る。

この章のポイント

  • バリュは極端ではない。材料が出れば上、出なければレンジ

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アナリスト評価と市場コンセンサス

  • 市場コンセンサスの目標株価の一例:177円(minkabu系集計) 

強気派の論点

  • 高配当・安定CF・自己株買い余地
  • AI/データセンター時代に“ネットワークの価値”が上がる

弱気派の論点

  • 投資負担で利益率が上がりにくい
  • 成長ストーリーの“いつ・どれだけ”が曖昧

この章のポイント

  • 目標株価は上にあるが、“トリガー待ち”である点は共通。

主要リスク|相場がまだ見ていない落とし穴は?

  • 投資負担の長期化(中×中〜大):利益率が戻らない
  • 規制・料金圧力(中×中):国内通信の収益に圧
  • 金利上昇(中×中):負債が大きい企業は評価が上がりにくい 
  • 技術投資の収益化遅延(中×中):IOWN等が“絵に描いた餅”扱いされる

トリガー(危険信号)

  • 営業利益率が12%台で固定化
  • フリーCFが細いまま還元だけ増やす(持続性への疑念) 

この章のポイント

  • 最大のリスクは「通信が終わる」ではなく、“投資が利益に化けない”こと。

3〜5年シナリオ分析(株価レンジのイメージ)

前提として、会社予想EPSは2026/03:11.81円(予) 

ケース前提PER想定株価レンジ(目安)
強気利益率回復+還元強化14〜16倍165〜189円
中立レンジ継続(投資優先)11〜13倍130〜154円
弱気利益率低下/規制圧力9〜10倍106〜118円

この章のポイント

  • いまの株価水準は、中立〜やや強気の境界
  • “強気”に上げるには、利益率の改善 or 還元の明確化が必要。

長期投資家としての結論

スタンス:条件付きで「長期の分割エントリーは合理的」(ただし“中心銘柄”ではない前提で)

判断理由

  1. 時価総額13兆円級でも、配当利回り3%台で保有コストが低い 
  2. 営業CFが太く、景気後退でも致命傷になりにくい 
  3. レンジ相場は「投資家が退屈して去る」局面=仕込みの機会になり得る
  4. 上抜けトリガーが明確(利益率回復/還元/成長の収益化)
  5. 逆に下抜けトリガーも明確(利益率固定化/FCF悪化)

向いている投資家像

  • 守備型(配当+分散)
  • “次の評価替え”を待てる長期目線

この章のポイント

  • NTTは「当てに行く銘柄」ではなく、“拾って待つ銘柄”

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短期トレード視点(1〜3ヶ月)

  • 需給:相場の主役ではないため、短期で出来高が爆発しにくい
  • イベント:決算、還元方針、投資計画のアップデートが主材料
  • “中心”から外れる兆候:そもそも中心ではないが、下方向は150円割れ→戻り弱い形が続くと警戒

この章のポイント

  • 短期は「値幅を取りにいく銘柄」ではなく、押し目の形を待つ銘柄

具体的投資戦略(ミドルリスク前提)

※過度なレバレッジは推奨しません。

押し目買いゾーン(分割)

  • 第1ゾーン:145〜148円(レンジ下限寄り)
  • 第2ゾーン:138〜142円(中立シナリオの中心)
  • 最終防衛:130円近辺(中立下限、割れたら弱気シナリオへ)

利確目標

  • 165円(強気入り口:PER14倍近辺)
  • 177円(市場コンセンサスの一例) 
  • 189円(強気上限:PER16倍)

撤退ライン

  • 終値ベースで130円割れが定着(弱気シナリオ入りの確度が上がる)
  • しかし、配当狙いならエントリーも考慮

この章のポイント

  • “上値を追う”より、押し目を拾ってトリガーを待つ設計が合う。

総合評価

  • 総合評価:7.2 / 10

評価理由

  1. 配当利回りが高く、保有の時間コストが低い 
  2. 営業CFは大きく、耐久力は高い 
  3. 一方で投資負担が利益率を抑えやすい 
  4. 直近5年で利益率の波が大きく、評価替えに時間がかかる 
  5. バリュは極端に割安ではなく、材料待ちのレンジになりやすい
  6. “中心銘柄”ではないため短期の資金流入は限定的
  7. ただし再評価トリガー(利益率回復/還元強化)が明確
  8. 目標株価コンセンサスは上方向を示す例もある 
  9. 長期の分割仕込みには合理性がある
  10. 結論:地味だが、次の中核候補を“静かに拾う”フェーズ

この銘柄は今どのフェーズ?
➡️ 「相場の中心ではない退屈なレンジ=仕込み検討フェーズ」

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免責事項

本記事は情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。記載内容は執筆時点(分析基準日:2026年2月22日)の公開情報等に基づくものであり、正確性・完全性を保証しません。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。なお、本記事にはアフィリエイト広告(成果報酬型広告)を含む場合があります。広告経由で商品・サービスを購入された場合、筆者に報酬が発生することがありますが、紹介内容や評価の独立性を保証するものではありません。


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