対時価総額売買代金ランキング Top30 から読む「相場の中心」(分析基準日:2026年3月3日)

今日の相場の中心

スポンサーリンク

用語定義

本稿では、
対時価総額売買代金比率=中心度
と呼称する。

算出ロジック:
対時価総額売買代金比率(中心度)= 売買代金(百万円換算) ÷ 時価総額(百万円)

これは実質的に 1日回転率(Turnover Ratio) を意味します。値が高いほど「その日、資金が強く集中していた銘柄」です。

さらに中心度の解釈を以下で統一する。

  • 中心度5%以上=異常値ゾーン
  • 中心度3〜5%=強い資金集中
  • 中心度1〜3%=通常の主役候補

総論:本日の相場

米国とイスラエルによる対イラン軍事行動の緊迫化でリスクオフが加速し、日経平均は大幅安となった(終値-3%程度の下落)。 こうした「指数全体が売られる日」でも、中心度(=回転率)が跳ねた銘柄には、その日の資金の逃げ場・ぶつかり合いが表れる。本日の中心度分布は、異常値ゾーン(5%以上)が5銘柄強い資金集中(3〜5%)が2銘柄、残り23銘柄が1〜3%に収まり、資金集中は一部に偏在している。一方で「売買代金上位かつ値上がり」の銘柄は限定的で、中心度が高くても株価は下落しているものが多い。つまり今日は“買いの集中”というより、下げ局面での解消売買・短期回転が中心度を押し上げた日と読むのが妥当だ。
結論:本日の相場構造は「需給ショック型相場(地政学リスク起点)」と考えることができる。


中心度Top30の構造分析

中心度Top30

中心度順位コード銘柄名中心度(%)売買代金(百万円)時価総額(百万円)売買代金順位時価総額順位前日比(%)
15801古河電気工業(株)12.8126465320655945120-1.98
25016JX金属(株)10.124044833996105374-1.19
3285Aキオクシアホールディングス(株)6.7874654611010417124-6.11
45706三井金属(株)6.74139888207441913119-6.59
55803(株)フジクラ5.614542848091865232-3.78
66920レーザーテック(株)4.9219972340584321070-0.20
74004(株)レゾナック・ホールディングス3.741043572793951231080.40
88136(株)サンリオ2.6812623947060461896-3.53
97012川崎重工業(株)2.6311417343345052093-5.93
105713住友金属鉱山(株)2.5011028144132912195-8.08
114062イビデン(株)2.3386671372070129100-8.01
129104(株)商船三井2.1982735377739233102-0.71
136506(株)安川電機2.1678967365499535103-6.88
146146(株)ディスコ2.0411487856307361984-2.51
159201日本航空(株)2.0478260384096037101-6.44
167013(株)IHI1.6714551387141461248-4.88
179107川崎汽船(株)1.6657537345814672146-3.38
187735(株)SCREENホールディングス1.5667443431936862121-4.83
195802住友電気工業(株)1.49163286109286911531-4.97
209101日本郵船(株)1.3768320499058060111-0.82
212768双日(株)1.3743574319177798161-2.54
226857(株)アドバンテスト1.3026873520597393610-0.29
234186東京応化工業(株)1.30328202517396125191-5.47
246762TDK(株)1.289719375702184071-10.38
258729ソニーフィナンシャルグループ(株)1.25313492511439142200-3.31
266525(株)KOKUSAI ELECTRIC1.23397183232465104157-2.02
277270(株)SUBARU1.1554593474233383125-5.88
281605(株)INPEX1.14131202114618533659-0.35
296963ローム(株)1.12328962927128147192-0.64
306201(株)豊田自動織機1.1299072883722528400.05

業種クラスタリング

① 非鉄・電線/素材(“資源×電化”の交差点)
古河電工、フジクラ、住友電工、JX金属、三井金属、住友金属鉱山、レゾナック、東京応化…が目立つ。地政学リスクでエネルギー・資源価格が振れ、素材は需給の見直しが入りやすい。一方で本日は下落銘柄が多く、ここでの中心度上昇は「強気の資金流入」より、リスクオフ下のポジション調整(解消売買)の色が濃い。
→ 一過性材料か構造テーマか?:素材・電線は中期ではAI電力・データセンター増設(送配電投資)と接続し得るが、今日の中心度の跳ね方は“イベントドリブン(地政学)”の短期色が勝つ。

② 半導体装置・電子部品/半導体素材(ボラの震源地)
キオクシア、レーザーテック、ディスコ、SCREEN、アドバンテスト、KOKUSAI、ローム、イビデン、TDK。指数が崩れる日に真っ先に回転が上がるのがこの群で、中心度は「資金が集中した=買われた」ではなく、売り買いの衝突が最大化したことを示す。
→ 一過性か構造か:半導体は構造テーマだが、今日は“構造の強さ”を測る日ではなく、“流動性の集まる戦場”になった日。

③ 防衛・重工/輸送(地政学の直撃)
川崎重工、IHIに加え、海運3社(商船三井・川崎汽船・日本郵船)、航空(JAL)。中東リスクは運賃・燃料・保険料など多経路で効くため、材料が複雑で短期勢が回転しやすい。
→ 一過性か構造か:地政学はイベント起点だが、局面が長引けば“防衛・資源・サプライチェーン”へ構造化し得る。ただし現時点では価格は弱く、中心度だけ高い=“需給先行”の典型。

周辺:商社(双日)、エネルギー(INPEX)、消費IP(サンリオ)、金融(ソニーフィナンシャル)、自動車(SUBARU・豊田自動織機)
このあたりは「テーマ資金」というより、指数下落局面での相対ポジション調整が中心度に出た印象。

(広告)


指数寄与度との対比分析(中心度 vs 指数)

ここが本日の核心。指数に効いた銘柄と、資金(中心度)が集中した銘柄は一致しない。

  • 日経平均では、ファーストリテやTDKなど特定の値がさ株が下押し寄与として目立つ一方、プラス寄与はリクルート、HOYA、KDDI、ガス株などが挙げられている。
  • TOPIX側の寄与度上位(値上がり寄与)にも、富士通、HOYA、村田、ニデック、ファーストリテなどが並ぶ。

しかし、中心度Top30を見ると、HOYA・リクルート・KDDI・富士通・村田など「指数寄与で名前が出る銘柄」は必ずしも上位にいない。逆に、古河電工・JX金属・三井金属・フジクラといった“回転率が跳ねた銘柄”は、指数寄与の主役ではない。

つまり、

  • 指数寄与度=(ウェイト×値動き)で「指数を動かした銘柄」
  • 中心度=(売買代金÷時価総額)で「資金が最も激しく回転した銘柄」
    を測っている。今日は特に、指数は大型値がさ株の下落で崩れ、売買の戦場(中心度)は中型〜準大型の素材・半導体・重工へ移った、というズレが明確だった。

資金の性質は?

中心度は「回転率」なので、高いほど短期資金の関与が強いのが基本。

  • 異常値ゾーン(中心度5%+)の顔ぶれ:古河電工、JX金属、キオクシア、三井金属、フジクラ
    • 時価総額は中〜準大型だが、売買代金が急増して中心度が跳ねている
    • 価格は総じて下落(=投げと買い戻しが交錯)
      アルゴ主導高速売買+ヘッジファンド短期回転(リスクオフのポジション圧縮)が最も整合的。
  • 強い資金集中(3〜5%):レーザーテック、レゾナック
    • 半導体周辺は「流動性の器」。指数が崩れる局面ほど短期の需給調整が集中しやすい
      アルゴ+裁定(先物・オプションのヘッジ絡み)を疑う場面。
  • 1〜3%帯(多数):海運・防衛・商社・エネルギーなど
    • テーマ資金も混じるが、今日は地政学で指数が崩れた日
      → 国内勢テーマ資金(短期)+実需のリバランスが混在。ただし中心度が突出していない分、“市場全体の売りの中の相対回転”に留まる。

(広告)


世界160か国以上で展開する台湾発のPCメーカー【Acer公式オンラインストア】


中心銘柄ランク分類(S/A/B)

Sランク:中心度5%以上(異常値ゾーン)

  • 5801 古河電工(12.81%)
  • 5016 JX金属(10.12%)
  • 285A キオクシア(6.78%)
  • 5706 三井金属(6.74%)
  • 5803 フジクラ(5.61%)

短期主役:需給の主戦場。ニュースや指数下落局面で回転が最大化。
中期中核候補:フジクラ・電線系は中期テーマ(電力・データセンター)に接続余地。素材はコモディティ次第。
一過性可能性:本日は価格が弱く、中心度は“解消売買”の可能性が高い。異常値ゾーン=強さ確定ではない点に注意。

Aランク:中心度3〜5%(強い資金集中)

  • 6920 レーザーテック(4.92%)
  • 4004 レゾナック(3.74%)※前日比プラス

短期主役:リスクオフでも回転が落ちにくい「流動性の核」。
中期中核候補:半導体関連は構造テーマだが、今日は“構造の強さ”というより“換金性の高さ”が中心度に出た。
一過性可能性:地政学ヘッドラインが落ち着けば、中心度は急低下し得る。

Bランク:中心度1〜3%(通常の主役候補)

(例)サンリオ、防衛(川崎重工・IHI)、海運3社、半導体装置(ディスコ・SCREEN・アドバンテスト等)、INPEX、双日、SUBARU、豊田自動織機など。

短期主役:セクター内循環で点火しやすいが、今日は広範囲に売られた。
中期中核候補:防衛・エネルギーは情勢次第で構造化、半導体は長期テーマ継続。
一過性可能性:地政学起点は“熱しやすく冷めやすい”。中心度が1〜3%に留まる銘柄は特に材料剥落に注意。


市場心理の解剖

強気材料(反転の芽)

  • 恐怖局面でも中心度が維持される=市場の流動性が死んでいない
  • TOPIX寄与でプラス銘柄が存在(HOYA等)=全面投げではない 

警戒材料(下方向の現実)

  • 日経平均は大幅安で、寄与度上位の下押しが目立つ 
  • 中心度上位の多くが下落=資金集中が“買いの集中”ではなく“売りの回転”になっている

崩れる場合のトリガー

  • 中東情勢の追加悪材料(エネルギー供給不安の拡大・ホルムズ海峡リスク等)でリスクオフ再加速 
  • 原油上昇→インフレ懸念→金融政策見通し悪化の連鎖(株式バリュエーションへの逆風) 

(広告)

個人的に欲しいノートパソコンです。

Amazonでセール中。

【Amazon.co.jp限定】Lenovo ノートパソコン パソコン IdeaPad Slim 5 14.0インチ インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー搭載 255H メモリ32GB SSD1TB MS Office 2024搭載 Windows11 バッテリー駆動17.3時間 重量1.39kg ルナグレー 83NC001DJP ノートPC


総括

本日は地政学リスクで指数が大きく崩れた一方、中心度(=回転率)で見る“資金の戦場”は素材・電線・半導体・重工に集中した。中心度5%以上の異常値ゾーンは5銘柄と偏在し、価格は弱くても売買の衝突が最大化した日。指数寄与銘柄と中心度上位は一致せず、「指数を動かす銘柄」と「資金が回転する銘柄」の分離が鮮明だった。


免責事項

本記事は投資助言を目的としたものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。当サイトにはアフィリエイト広告が含まれる場合があります。本記事は利益を保証するものではありません。


(広告)

コメント

タイトルとURLをコピーしました